コラム「やすよ日和」

口は、治す場所から“育てる場所“へ

鏡に映る自分を見たとき、なんとなく顔がむくんでいる、口角が下がっている……
そんなふうに感じたことはありませんか?
実はその原因、口の使い方にあるかもしれません。

口は、治す場所から“育てる場所“へ。

マスク生活やスマートフォンの普及で、私たちは表情を動かす機会が減り、無意識のうちに「口呼吸」になっている人が増えています。
口呼吸が続くと、口の中が乾きやすくなり、唾液の量が減ってしまう。すると、口臭や肌のくすみ、顔のたるみにまで影響が出ることがあります。

そんな時こそ、自分の口に意識を向けてみてください。
「いま、私は口で呼吸していないかな?」
「ちゃんと噛んで食べているかな?」
「最近、笑っているかな?」
「人と話しているかな?」

小さな気づきが、体の変化や心の明るさにつながっていきます。

「よく笑い、よく噛み、よく話す」
口から始まる“健やか美“の習慣

口は“治す場所“だけでなく、“育てる場所“でもあります。
毎日、少し意識するだけで、笑顔も、表情も、心の状態までも変わっていくのです。

たとえば、よく笑うこと。
口角を上げると、脳が「うれしい」と感じ、気持ちまで明るくなります。
実は副交感神経が優位になり免疫力アップに繋がります。

さらに、食事のときにゆっくり噛むこと。
噛む回数が増えると唾液が出て、口の中が潤い、顔まわりの筋肉も自然に動きます。
噛むことで脳が活性化し、集中力や気分の安定にもつながります。

そして、よく話すこと。
人と会話することで表情筋が刺激され、血流がよくなり、肌にもツヤが戻ります。
さらに、しっかりと発音し、人と会話することは、心の健康にも直結します。

つまり、「よく笑い、よく噛み、よく話す」。
この3つの“口の習慣“が、心と体、そして美しさを整えてくれるのです。

私は長年、矯正歯科の現場で多くの患者さんと向き合ってきましたが、歯並びが整うと同時に、表情が柔らかくなり、声が明るくなる方がたくさんいらっしゃいます。
口を通して、自分を知り、自分を整える。

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